白髪避難小屋~三嶺

km-surf

2014年07月21日 16:02

テント泊のDay2は、白髪避難小屋~三嶺に行き名頃に下山しました。

三嶺は、早朝は晴れていたのですが、ガスって晴れてくれませんでした。
名頃のバス停では、一緒にバスを待っていた登山者の人達とお喋りしていたら、ラッキーにも別の登山者の方が、見ノ越まで車で送って下さりました。




夜半の風雨は、その後収まった。
その後夜空を見るのに出たが、それほど綺麗では無いので、テントに入ろうとしたら少し離れた場所に鹿がいた。よく出る場所だと聞いていたが。
意外に上空を飛行機が飛ぶ音が良く聞えるので、毎度だが耳栓をして朝まで寝た。
#3の寝袋に半袖のウールTとLWのウールタイツで程よい程度だった。

午前4時過ぎに起きて出て見ると、正面には三嶺が見えていた。




夜が明けて来るが日の出方向は少しガスっているので、こんな感じになってしまった。
手前がkm-surfのテントで、避難小屋の先に先行者のテントが3張ある。




ゆっくりとテント内を片付けながらコーヒの準備。
なんちゃってドリプのコーヒだが、体が温まる。




朝食を摂って、テントを撤収。
昨日の雨で、フライはまだびしょ濡れだ。フライだけスーパのナイロン袋に仕舞し、ザックの底に格納。
その上に使わなかったテントマットを収納して、その上にテント用具と防水ザックに入れたシュラフを格納して行く。

準備をしていたら、登山者ポイけど少し違う服装のオジサンが来た。
よく見ると猟銃を持っている。なんでも今日は、南側の白髪、カヤハゲ方面で鹿の駆除を行うらしい。
白髪山に往復しようかと思っていたが、即行きません となった。

天候が不安定そうだし帰りにバスにも乗るので、寝る時着ていたウールTで登る事にした。
準備も出来たので出発する。(6:56)




すこし登ると直ぐに白髪山分岐に着いた。(7:06)
ここで日焼け止めを塗るのを忘れている事に気がつく。
南側からは、迫力の猟銃の音が、バンバンと鳴っていた。白髪山には、今日は行かないぞ~。




白髪山分岐からカヤハゲに向かう。
暫く樹林帯の中を進んで行く。




樹林帯を抜けると、開けた下りとなり、その向かいにカヤハゲが見えて来た。
よく見ると、何組か向こうから登山者が、こちらに来ている様だ。多分三嶺の山頂小屋に宿泊したのだろう。




学生さんのパーティとすれ違い、カヤハゲの登りに入る。
なだらかな登りなので、のんびりとした気分になる。途中トレランのグループに会う。




カヤハゲに到着(7:49)
頂上には、男性の登山者が数人いたが、直に出発して行った。

しばし静かになった山頂で、のんびりする。今日は下山後のバスまで時間があるので、微妙に時間調整する。
相変わらず三嶺がガスの中だが、出発する。(7:56)




カヤハゲから三嶺に向かって降りていると、こんな苔の下り道になった。




樹木の無い所で、こんなに苔が生えているとは、よほど湿度の高い場所なんだろう。
年中こんな感じでガスっているのだろうか。




だんだん三嶺に近づいて来た。やはりガスがある、




少こし進むと大きな岩の下に来た。ここを回り込むのかな~と思って進むと。




どうもここがクサリ場らしい。
ストックを仕舞う程の長さでも無く、よく見れば足がかりもあるので、クサリを使わないでも登れるようだ。




登った後に見ると、自分が居た場所の後に迂回路があった。
”あ~ そう言うことですか~” と言う感じだ。
前の岩にばかり気を取られたので気が着かなかった。




その後もクサリが横にある急な登りとなるが、特にクサリが必要になることは無かった。
やがて白いゲートが見えて来て、三嶺自体の登りに入る。

ここにもクサリの垂れた、急な登りがあるが、特に危険な場所は無い。




クサリが終わると、崩れた階段の登山道になった。頂上は、直ぐそこだ。




三嶺に到着。(8:54)
頂上には、白髪避難小屋に泊まっていた登山者の方がいらして写真を撮ってくださった。

話を聞くと名頃に下山してバスで身ノ越に戻るとのことで、km-surfと同じ予定だった。
バス停でお会いしましょうと 挨拶して下山された。




km-surfは、ここで時間調整も込みで、ノンビリする。
西熊山方面は、ガスったり晴れたを繰る返していた。




持っていたショウガ湯のパックを水で溶いて飲んだ。
少こし甘いので、和んだ気分になる。




登山者も増えて来たので、そろそろ下山しよう。(9:19)




途中三嶺小屋に寄る。綺麗な小屋だった。




下山道は、最初笹の中を急激に降りて行く。




一旦降りて、こんな岩の下をトラバースする。




さらに進むと、まるで崩壊した場所の様なガレ場を横切る。




相変わらずガスったり、晴れたりを繰り返しているが、今日の出発点の白髪避難小屋までの稜線が見えていた。




ルートは、やがてダケモミの中の樹林帯に入って行く。




木々にテープナビも着いているので、ルートを迷うことは無い。




ここで尾根の左に降りて、下の尾根を進む様になる。
この尾根は、結構長いが、今日の様な日は、日陰になるので、気持ち良い。




尾根の左の斜面には、ブナやダケモミの樹林帯になっている。
ルート自体は、広い尾根を進むので、迷い易いかも知れない。




どうもこの辺りがダケモミの丘とある所らしい。
この場所は、黄色い標識に名頃と書いてある方に進む。




再びブナとダケモミの気持ち良い尾根を降りて行く。
足元も柔らかく気持ちの良いルートなので、どこまでも歩いていたい様な気分だ。




途中少し雨が降ったが、ふたたび日が差して来た。やはり不安定な、天候の様だ。




この辺りから尾根は狭く成りだし、右下に林道が見えてくる。




ここで尾根は林道に寸断されていた。ここから一旦林道に降りる。




林道に降りて、林道を左に進むと、直ぐに登山道の続きとなっている。
ここでザックを降ろして、時間調整のブレイクをする。

水分補給と行動食を食べてノンビリするが、どうも雲行きが怪しい。




ここから再び尾根を降りて行く。




ここもテープナビの誘導があるので、迷うことは無い。




樹林帯から尾根の先端に出ると名頃の集落が見えて来た。




名頃の駐車場に到着(11:45)やはり少し時間が、早すぎた。

案内犬のシロが居ないかと見たが、今日は居ないようだ。少し残念。




バス停は、国道に出て久保方面に少し行った所にあった。
この辺りには自販機が全く無い。事前に水を余分に用意していたので大丈夫だった。

バス停横のトイレの脇のベンチに座っていたら、三嶺の頂上に居た登山者の方が降りて来た。
実は、ダケモミの丘の手前で休まれていた時に、km-surfが先行させてもらった。
更にトレランの方が一人降りて来て、地図を見ながらの山話のお喋りをしていたら、一台の軽4が停まって、身ノ越まで乗せてあげると親切に声を掛けて頂いた。

どうもトレランの方と下山が途中まで一緒の登山者の方だったようだ。この方は徳島の方で、トレランの方は高知の方だった。
三嶺は、徳島では、みうね と呼び、高知では、さんれい と言うらしい。

そんな話をしながら、身ノ越の駐車場に到着。お礼を言って、徳島の方と別れた。
トレランの方は、ここから車で帰られた。
三嶺の頂上で一緒だった方は、もう一泊して帰られそうだった。また何時か、お会いすることがある様に、と挨拶をして別れた。

帰りのバスの中で、ぼんやりと考えていたことがある。
三嶺の頂上で一緒だった方に、なぜ重い装備でテント泊をするのかと尋ねられた。
その時は、”テントだと、どこでも泊まる事が出来るから”と答えたが、それは間違いだったと思った。
つまり全て自分でやりたいのだ。自分で計画し、自分の足で登り、食事も自分で作り、寝るところも自分で用意する。
自分で全てする事で、登ったよ~と言う気持ちになるのだと思う。

何だか新しい発見をした気分で岡山に帰った山行だった。





総距離(沿面距離) 8,877m +511 -1,278





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